タグ:集中治療 ( 4 ) タグの人気記事

インパクトファクター 集中治療、2015最新版

インパクトファクター
集中治療、2016最新版


インパクトファクター最新版が出ていました!
2016年の集中治療分野です。

Rank Full Journal Title Journal Impact Factor Eigenfactor Score Total Cites
1 Lancet Respiratory Medicine 15.328 0.01189 2,343
2 AMERICAN JOURNAL OF RESPIRATORY AND CRITICAL CARE MEDICINE 13.118 0.09192 53,045
3 INTENSIVE CARE MEDICINE 10.125 0.03362 18,130
4 CRITICAL CARE MEDICINE 7.422 0.06155 36,267
5 CHEST 5.94 0.07123 44,914
6 RESUSCITATION 5.414 0.03012 13,081
7 CRITICAL CARE 4.95 0.04549 16,428
8 Annals of Intensive Care 4.529 0.00454 856
9 JOURNAL OF NEUROTRAUMA 4.377 0.02048 10,984
10 Critical Care and Resuscitation 3.317 0.00306 783
11 JOURNAL OF INTENSIVE CARE MEDICINE 3.262 0.00239 970
12 SHOCK 3.048 0.01089 6,552
13 Human Gene Therapy Clinical Development 2.889 0.00049 117
14 Journal of Trauma and Acute Care Surgery 2.802 0.02023 4,214
15 Current Opinion in Critical Care 2.706 0.00675 2,709
16 Pediatric Critical Care Medicine 2.659 0.01122 4,170
17 Neurocritical Care 2.488 0.00887 2,847
18 JOURNAL OF CRITICAL CARE 2.445 0.01195 3,773
19 SEMINARS IN RESPIRATORY AND CRITICAL CARE MEDICINE 2.274 0.00415 1,549
20 ANASTHESIOLOGIE & INTENSIVMEDIZIN 2.055 0.00059 437
21 AMERICAN JOURNAL OF CRITICAL CARE 2.053 0.0027 1,898
22 Minerva Anestesiologica 2.036 0.00538 2,123
23 Respiratory Care 1.922 0.00799 3,746
24 INJURY-INTERNATIONAL JOURNAL OF THE CARE OF THE INJURED 1.91 0.01881 10,092
25 BURNS 1.904 0.00704 5,838
26 CRITICAL CARE CLINICS 1.782 0.00259 1,375
27 Australian Critical Care 1.479 0.00088 371
28 Therapeutic Hypothermia and Temperature Management 1.415 0.0004 100
29 Critical Care Nurse 1.333 0.00128 708
30 ANAESTHESIA AND INTENSIVE CARE 1.283 0.00373 2,316
31 Medicina Intensiva 1.193 0.00096 524
32 Journal of Trauma Nursing 0.556 0.00045 175
33 ANASTHESIOLOGIE INTENSIVMEDIZIN NOTFALLMEDIZIN SCHMERZTHERAPIE
0.325 0.00033 342

驚きはICMの10.1!そしてCCMも7.4と集中治療分野は軒並み上昇しています。
CCも4.9と妥当な線で、Resuscitationも5.4と上昇しています。
Resuscitationは蘇生分野のトップジャーナルのわりにIFが低いと少しみくびっていましたが、十分に力を発揮しはじめていますね。
この分野は今後IFの上昇が大いに期待できます。


みなさんも今が旬の集中治療領域に是非投稿してみてください。





by kaigaiwataihenda | 2016-06-24 00:19 | インパクトファクター | Comments(0)

PICSは予防可能か? 集中治療、敗血症、後に起こるPICS

PICSは予防可能か? 
集中治療、敗血症後に起こるPICS




皆様はPICSという言葉をご存知でしょうか?Post Intensive Care Syndromeの略でPICS (ピックス)と呼ばれ日本語では”集中治療後症候群”と呼ばれます。廃用症候群とは違いますし、近年SCCMより打ち出された新しい概念です。PICSをICU退出後の症候群と誤解している人も多く、”ICUにいる間にもPICSは発症します!”ので要注意です。

PICSに関して小さなまとめをどうぞ。




PICSは予防可能か?
ドクターK

 そもそもPICSに予防という概念自体が存在するのか、と考える方も多いのではないだろうか。以前より集中治療医の間でも「重症敗血症になった時点で後遺症はある程度残るものだ、ADLが低下することは仕方がない。」と考えられてきた。しかしながら近年、集中治療患者の環境因子や治療等への介入によりこれらの後遺症を減らす可能性が唱えられた1)。これが、「PICSの予防」の概念の始まりである。
 PICSの患者は主に①精神障害、②認知機能障害、③身体障害、に大別されるがその発症に関わる因子は様々である。PICSを予防することが出来るとしたら、どのような介入が可能であろうか。2000年にNelsonらは急性肺障害の患者に対しICUでの薬剤投与がどのような影響を与えているかを調べた。小規模の後ろ向きの観察研究ながら、鎮静薬や筋弛緩薬の使用がうつ病やPTSDの発症と関係しているというインパクトのある研究であった2)。このように、薬剤、輸血、輸液、人工呼吸器、血液浄化療法などの治療因子もPICSの発症との関連が言われており、PICSの予防に寄与する可能性がある。また治療以外にケア因子でも同様にPICSの発症との関連があると言われている。具体的に、喀痰の吸引や体位変換などが挙げられる。精神因子としては、せん妄、不眠、不穏、精神的ストレス、環境因子として、モニター音やアラーム音、ICUの閉め切った環境などがある。なおケア因子と精神因子にまたがる興味深いPICSの予防方法として、ICU日記がある。2010年にJonesらは多施設前向き研究で、家族もしくは医療従事者によりICU入院患者の日記帳を作ることでPTSDの発症が抑制出来ることを報告した3)。これは、ICU入院患者の状態が改善した場合にこの日記を読むことで自分の身に何が起こっていたのかを知り、また妄想と現実とのギャップを埋めることが出来るためだと言われている。このことが精神機能の回復を早めてPTSDの発症を防ぐことが出来る機序ではないかと推測される。
 このようにPICSの予防に重要な項目としてMarkらは、①ABCDEバンドルによるアプローチ、②ICU日記、③早期離床/理学療法、④認知療法、⑤その他(血糖コントロール、ステロイド投与)を挙げている4,5)。(表1参照)これらの事項を遵守することによりPICSを予防出来る可能性がある。
 ここまでPICSの予防の可能性を述べたが、未だエビデンズが乏しい分野であり今後のさらなる研究成果が期待される。また敗血症の治療の進歩に伴い、PICSの患者は今後さらに増えることが予想され、PICSの予防をおこなうことが当たり前の時代が来ることを切に望む。

 表1. PICS予防のためにおこなうべきこと

ABCDEバンドル

・鎮静薬や人工呼吸器のオン・オフを日々実践する

・せん妄のモニタリングと管理

・可能な範囲で安静度を上げる

ICU日記

・家族や医療従事者により実施

③早期離床/理学療法

④認知療法

⑤その他

・血糖コントロール

・ステロイドの使用がPTSDの発症を抑制させる可能性あり

(しかしながら現時点ではその理由だけでステロイドを使用すべきではない。)




参考文献
1. Needham DM, Davidson J, Cohen H, et al. Improving long-term outcomes after discharge from intensive care unit: report from a stakeholders' conference. Crit Care Med. 40:502-509, 2012
2. Nelson BJ, Weinert CR, Bury CL, et al. Intensive care unit drug use and subsequent quality of life in acute lung injury patients. Crit Care Med. 2000;28(11):3626-3630.
3. Jones C, Bäckman C, Capuzzo M, et al. Intensive care diaries reduce new onset post traumatic stress disorder following critical illness: a randomised, controlled trial. Crit Care. 2010;14(5):R168.
4. Mark EM, Giora N, Theodore I. Post-intensive care syndrome (PICS). < http://www.uptodate.com/contents/post-intensive-care-syndrome-pics>
5. Pandharipande P, Banerjee A, McGrane S, et al. Liberation and animation for ventilated ICU patients: the ABCDE bundle for the back-end of critical care. Crit Care 2010;14(3):157.







by kaigaiwataihenda | 2016-05-22 10:05 | 敗血症 | Comments(0)

インパクトファクター 2014年(集中治療)

インパクトファクター
2014年(集中治療)


2014年度版、集中治療領域のインパクトファクターです
ちょっと文字が小さくて見にくいですね。

e0345436_05244976.png

1位 AJRCCM (American Journal of Respiratory Critical Care Medicine ) 12.9点
別名、ブルージャーナル(表紙が青いため)。集中治療のトップジャーナルであるとともに、米国呼吸器系雑誌のトップジャーナルでもある。このレベルの研究を一度はやってみたい。

2位 CHEST 7.4点
安定のCHEST。個人的には集中治療系よりも呼吸器内科の先生が多く出しているイメージ。心臓ならCirculation、頭ならStroke、胸ならCHESTというイメージ。インパクトファクター以上に呼吸器分野での貢献度が高い。

3位 ICM (Intensive Care Medicine) 7.2点
今年はまさかの7.2点。例年は5点前後である。近年はガイドラインを多く出しており、おそらくその影響ではないかと考えられる。ヨーロッパでの集中治療のトップジャーナル。

4位 CCM (Critical Care Medicine) 6.3
アメリカでの集中治療のトップジャーナル。ICM、CCとともに集中治療の3大雑誌として知られる。3大雑誌ではいつもトップであったが今回ICMに抜かれる。ヨーロッパでの集中治療の盛り上がりにアメリカが負けているのかもしれない。

5位 CC(Critical Care)4.4
3大雑誌の1つ、CCMと異なりオープンジャーナルであることから一般の人でも読みやすいのが特徴である。また敷居が低いが良い論文が多いという印象。


上記目指して研究頑張ります!ちなみにCCには2度論文出したことありますが、AJRCCMに一度で良いから出してみたい。インパクトファクター5点くらいまでは日本でも手が届きますが、それ以上は急にレベルが上がる印象です。




by kaigaiwataihenda | 2015-09-19 04:50 | インパクトファクター | Comments(1)

世界集中治療学会 in 韓国

世界集中治療学会 in 韓国
e0345436_19203207.jpg
韓国ソウルで開かれていたWFSICCM学会2015(世界集中治療学会)に参加しました。私も発表しましたがアメリカの成果はまだ発表出来るほど出ていないので、日本にいたときにやっていた研究での発表です。集中治療は救急医にとって非常に重要な分野です。初期治療を救急外来でおこなったあとにいかに救命するか、救急医は集中治療も出来なくてはいけません。

e0345436_19211988.jpg
e0345436_19221757.jpg

アメリカに行って英語にも少しづつ慣れてきていたので、とても有意義な学会となりました。敗血症ガイドラインの策定は日本だけでなく、世界的にみても重要な課題となっていました。敗血症の定義も世界的にも変える予定のようです。今年のSCCM(アメリカ集中治療学会)で詳しい発表があるようです。

さて、日本版敗血症ガイドラインの作成も大詰めに入っており、私は自分の担当以外のところも手伝ってくれないかとのご依頼があり、2つのCQを現在担当しております。仕事は大変なので断る人もいるようですが、私はまだ若いですし自分にとっても勉強になるのでこういう仕事はどんどんやっていきたいと思います。

e0345436_19241388.jpg


by kaigaiwataihenda | 2015-09-05 19:28 | 学会 | Comments(0)