<   2016年 05月 ( 9 )   > この月の画像一覧

救急所属の外科医として手術をするか? 日本の救急医の将来…

救急所属の外科医として
手術をするか? 日本の救急医の将来…



日本では大都市の三次救命施設では救急医が手術まで担当することが多いですが、アメリカではそうではありません。アメリカはERのシステムが構築されていて、救急医は初療を担当して手術は外科にまかせることが多いです。日本ではERシステムと自己完結型の救命システムが入り混じっています。
 こちらでアメリカ人の外傷外科医やアメリカの医学部を卒業してレジデンシ―前に研究をしている医師(日本では皆無ですが、アメリカでは結構います。日本のマッチングでは論文は全く評価されませんが、アメリカではインターン採用の重要な評価項目のようです)に話を聞くと、日本の自己完結型の救急施設にとても興味を持っている人が多いです。「救急医がその場ですぐに手術するなんて理想的だわ!」なんてよく言われます。ただ実際に日本でも出来る施設とできない施設に分かれており、いろいろと議論のあるところです。私は医者駆け出しのときにどちらの施設でもきちんと働く能力を持ち合わせたいと思い、外科専門医と救急専門医レベルのことはできるようになったのですが、今後自分の方向性をどうするかはとても難しいですね…。研究も継続しなければいけませんし。。
 いずれにしてもルーチンで刺激のない生活は、自分にとって忙しい時間よりも苦痛なので、日本に帰ったら臨床もしくは研究のどちらか(もしくは両方)でさらなるチャレンジが出来ればいいなと思っています。


そういえば渡米して約1年になります。現在のアメリカでの仕事は、救急医としての自分のキャリアに最も大きく影響する人生の一部になりそうです。


ボストンより。









00007700


by kaigaiwataihenda | 2016-05-30 07:40 | 将来のこと | Comments(0)

アメリカで生卵を食べたい…

アメリカで生卵を食べたい…



海外で生卵を食べるのはちょっと恐いですよね。サルモネラ菌による食中毒。。
最初は保存方法が適当なんだろうと思っていましたが、どうやら滅菌処理の仕方が日本とは違うようです。

実はアメリカでも生食出来る卵が存在します!

重要なキーワードは "Pasteurized eggs"=滅菌卵。
これが明記されている卵はサルモネラフリー(Salmonella-free eggs)であることが保障されます。
日本では生で食べることが多いため、全ての卵がこの滅菌卵なんですが、アメリカではほとんどの卵が滅菌処理がされていません。ちなみにオーガニック卵は滅菌とは無関係です。

さっそく探してみました、"Pasteurized eggs"=滅菌卵
ネット上検索すると、やはり日本食を取り扱う店に置いていることがおおいとのこと
通常のスーパーではまず手に入らないとのことでした


そして見つけました↓
e0345436_01472230.jpg
滅菌処置している卵は卵に”P”の刻印があります↓
e0345436_01485831.jpg


お店もアピールしていますね!(もちろんココはアメリカです)↓

e0345436_01494987.jpg

6個で4.39ドル。生食べたいのは時々なので、そういう卵が購入できるだけで嬉しいです。
これで半熟卵、卵かけご飯、すきやきが食べれます。。





by kaigaiwataihenda | 2016-05-28 01:38 | 米国の生活 | Comments(0)

PICSは予防可能か? 集中治療、敗血症、後に起こるPICS

PICSは予防可能か? 
集中治療、敗血症後に起こるPICS




皆様はPICSという言葉をご存知でしょうか?Post Intensive Care Syndromeの略でPICS (ピックス)と呼ばれ日本語では”集中治療後症候群”と呼ばれます。廃用症候群とは違いますし、近年SCCMより打ち出された新しい概念です。PICSをICU退出後の症候群と誤解している人も多く、”ICUにいる間にもPICSは発症します!”ので要注意です。

PICSに関して小さなまとめをどうぞ。




PICSは予防可能か?
ドクターK

 そもそもPICSに予防という概念自体が存在するのか、と考える方も多いのではないだろうか。以前より集中治療医の間でも「重症敗血症になった時点で後遺症はある程度残るものだ、ADLが低下することは仕方がない。」と考えられてきた。しかしながら近年、集中治療患者の環境因子や治療等への介入によりこれらの後遺症を減らす可能性が唱えられた1)。これが、「PICSの予防」の概念の始まりである。
 PICSの患者は主に①精神障害、②認知機能障害、③身体障害、に大別されるがその発症に関わる因子は様々である。PICSを予防することが出来るとしたら、どのような介入が可能であろうか。2000年にNelsonらは急性肺障害の患者に対しICUでの薬剤投与がどのような影響を与えているかを調べた。小規模の後ろ向きの観察研究ながら、鎮静薬や筋弛緩薬の使用がうつ病やPTSDの発症と関係しているというインパクトのある研究であった2)。このように、薬剤、輸血、輸液、人工呼吸器、血液浄化療法などの治療因子もPICSの発症との関連が言われており、PICSの予防に寄与する可能性がある。また治療以外にケア因子でも同様にPICSの発症との関連があると言われている。具体的に、喀痰の吸引や体位変換などが挙げられる。精神因子としては、せん妄、不眠、不穏、精神的ストレス、環境因子として、モニター音やアラーム音、ICUの閉め切った環境などがある。なおケア因子と精神因子にまたがる興味深いPICSの予防方法として、ICU日記がある。2010年にJonesらは多施設前向き研究で、家族もしくは医療従事者によりICU入院患者の日記帳を作ることでPTSDの発症が抑制出来ることを報告した3)。これは、ICU入院患者の状態が改善した場合にこの日記を読むことで自分の身に何が起こっていたのかを知り、また妄想と現実とのギャップを埋めることが出来るためだと言われている。このことが精神機能の回復を早めてPTSDの発症を防ぐことが出来る機序ではないかと推測される。
 このようにPICSの予防に重要な項目としてMarkらは、①ABCDEバンドルによるアプローチ、②ICU日記、③早期離床/理学療法、④認知療法、⑤その他(血糖コントロール、ステロイド投与)を挙げている4,5)。(表1参照)これらの事項を遵守することによりPICSを予防出来る可能性がある。
 ここまでPICSの予防の可能性を述べたが、未だエビデンズが乏しい分野であり今後のさらなる研究成果が期待される。また敗血症の治療の進歩に伴い、PICSの患者は今後さらに増えることが予想され、PICSの予防をおこなうことが当たり前の時代が来ることを切に望む。

 表1. PICS予防のためにおこなうべきこと

ABCDEバンドル

・鎮静薬や人工呼吸器のオン・オフを日々実践する

・せん妄のモニタリングと管理

・可能な範囲で安静度を上げる

ICU日記

・家族や医療従事者により実施

③早期離床/理学療法

④認知療法

⑤その他

・血糖コントロール

・ステロイドの使用がPTSDの発症を抑制させる可能性あり

(しかしながら現時点ではその理由だけでステロイドを使用すべきではない。)




参考文献
1. Needham DM, Davidson J, Cohen H, et al. Improving long-term outcomes after discharge from intensive care unit: report from a stakeholders' conference. Crit Care Med. 40:502-509, 2012
2. Nelson BJ, Weinert CR, Bury CL, et al. Intensive care unit drug use and subsequent quality of life in acute lung injury patients. Crit Care Med. 2000;28(11):3626-3630.
3. Jones C, Bäckman C, Capuzzo M, et al. Intensive care diaries reduce new onset post traumatic stress disorder following critical illness: a randomised, controlled trial. Crit Care. 2010;14(5):R168.
4. Mark EM, Giora N, Theodore I. Post-intensive care syndrome (PICS). < http://www.uptodate.com/contents/post-intensive-care-syndrome-pics>
5. Pandharipande P, Banerjee A, McGrane S, et al. Liberation and animation for ventilated ICU patients: the ABCDE bundle for the back-end of critical care. Crit Care 2010;14(3):157.







by kaigaiwataihenda | 2016-05-22 10:05 | 敗血症 | Comments(0)

JFK博物館 IN ボストン

JFK博物館 IN ボストン


JOHN F KENNEDY(JFK)博物館に行ってきました。アメリカ人はこのケネディ大統領が大好きな人が多いです。ケネディ大統領は黒人差別を無くす運動を起こしたキング牧師の釈放やスペースシャトルを打ち上げるアポロ計画を推進しました。しかしながら、銃弾に倒れるというまさに映画のようなアメリカを代表する名大統領です。

JFK博物館
住所 Columbia Point, Boston, Massachusetts, 02125
TEL/FAX (617)5141600 /
アクセス 地下鉄(レッドライン) JFK/UMASS駅から1km、8:00から閉館まで20分毎にフリーシャトルあり。
駐車場 有(無料)
営業時間 9~17時(1/2~12/31)
定休日 なし
休業日 1/1、感謝祭(11月第4木曜)、12/25


早速行ってきました↓

e0345436_01291101.jpg
John F kennedyと書いてますね↓
e0345436_01291101.jpg
ケネディ大統領の演説シーン↓

e0345436_01310431.jpg



見た目の建物に比べて観光できる部屋は思ったよりはこじんまりとしていました。マニアが好きそうな博物館です。
ボストン観光地の一つですので、是非一度は足を運んでみてください。






by kaigaiwataihenda | 2016-05-21 01:04 | ボストンの観光地 | Comments(1)

かかりつけの病院を選ぶ IN ボストン

かかりつけの病院を選ぶ
IN ボストン


海外生活で難しいことは、自分が病気になったときにどのようにすればよいかということです。もちろん医療機関を受診するのですが、かかりつけの病院を予め決めておく必要があります。かかりつけがないと紹介等もしてもらえません。それで今回はボストンでかかりつけに出来る病院を探してみました。日本人の島国根性で日本語が通じるところを探してみましたが、ボストンは意外にたくさんありました。

この日本人ボストン医師リストは必見です↓

そのうちの、Primar Care Physicianの先生のところに行ってきました

Yuko McColgan, MD, ABFM
住所:1180 Beacon St Suite 3B
Brookline, MA 02446
電話:(617) 566-9856

ちなみに日本語で予約できます

外観のビルはこんな感じで、グリーンラインの線路沿いにあります↓

e0345436_14182834.jpg
外からの入り口はちょっとわかりにくいです↓
e0345436_14263435.jpg

さらにクリニックの入り口はわかりにくい。。
ここが本当に病院の入り口?と最初は思ってしまいました↓

e0345436_14200724.jpg
おそるおそる中に入ってみると大丈夫でした!
e0345436_14150504.jpg
初診時にはいくつか書類を書いて受付をします↓

e0345436_14284916.jpg
ボストンは日本語が通じるところが比較的多いので
アメリカの他の都市に比べるとだいぶ住みやすいです

また今回先生には親切にして頂きました





by kaigaiwataihenda | 2016-05-17 14:10 | 医療機関の受診 | Comments(0)

日本に戻り講演、座長の仕事を

日本に戻り、講演、座長の仕事を



初夏に一時帰国します。主な目的は共同研究をより進めることですが、せっかく日本に帰るので首都圏の研修病院での講演、集中治療系の学会の座長の仕事もすることになりました。他にも九州地方の病院の方も講演で声をかけてくれたのですが、今回は残念ですが時間がなく、次回に延期…。両方とも敗血症関連の仕事で徐々に敗血症の仕事も増えてきました。

あとはもう少し自分の結果をださないとなあ。。
しかし日本食が本当楽しみ、温泉も入りたい。。








by kaigaiwataihenda | 2016-05-12 00:31 | ドクターKの研究 | Comments(2)

トップ10記事、2500人アクセス/週

トップ10記事、一万人アクセス/月



ブログのアクセスは平均して2500人アクセス/週くらいなので、一ヶ月で1万人の人(同じ人を含む)がこのブログを見ています。たいした記事はほとんどないですが、留学して日本と疎遠な身としてはうれしい限りですね。。あと何故かアクセスカウンタはきちんと計算出来ていません。。日本に帰ったらまた当直の日々が待っていますので、今のうちに書きたいことは書こうと思います。。

現在のトップ10記事

1 敗血症の定義の改訂
2 ボストンの地下鉄
3 自動車免許試験2015
4 YUMEWO KATARE
5 ボストン公共図書館
6 助成金の申請
7 髪を切る IN ボストン
8 心肺蘇生ガイドライン
9 ハーバード大学のCOOP
10 ボストンの買い物


です。

敗血症のことを知りたくてこのブログをアクセスしてくれる人が最も多く、他はボストン情報、留学情報を求めている人が多いですね。

敗血症の記事も今後はもう少し書いていこうと思います。










by kaigaiwataihenda | 2016-05-10 10:29 | 執筆一覧 | Comments(0)

GOVERNMENT CENTER駅の再開

GOVERNMENT CENTER駅の再開


ついにGOVERNMENT CENTER駅がリノベーションされて駅が復活しました。この駅は空港からの列車であるブルーラインとの乗り換え駅であるため、この駅が閉鎖された間は空港に行くのがとても煩雑でした。駅が再開されてとても嬉しく思います。

再開のことがHPで案内されてますね
http://mbta.com/riding_the_t/default.asp?id=26899


外観もとてもきれいになってます。

e0345436_12271579.jpg

e0345436_12213275.jpg
夜はあやしくライトアップ↓
e0345436_12223365.jpg
またボストンの地下鉄がとても便利になりました。
今日は後輩がボストンに遊びに来てくれたのでオイスターとクラブケーキを食べたのですが
このクラブケーキが絶品でした




by kaigaiwataihenda | 2016-05-07 12:20 | ボストンの地下鉄 | Comments(0)

ボストン公共図書館

ボストン公共図書館


ボストンにはたくさんの図書館があります。一番有名で市内の中心街に位置するのがボストン公共図書館です。とても趣のある図書館で、観光でボストンに来た方にはとてもお勧めです。また目の前にトリニティ教会もありますし、とてもロケーションも良いです。

図書館の中にも入ることが出来ます。


ボストン公共図書館
700 Boylston St., At Copley Sq., Boston, MA 02116
解説
ボストン公共図書館(The Boston Public Library, BPL)は、アメリカ合衆国のボストンに所在する市立の公共図書館。1848年創設の歴史をもち、アメリカ最古の公立図書館であり、かつ公衆に対して無料で公開される、史上最初の近代的公共図書館である。
ボストン市によって運営されるボストン市民のための図書館であるが、マサチューセッツ州全体の第二線図書館(地域の中小規模図書館をバックアップする大規模図書館)としての機能も有しており、州の住民全ての人が利用できる。
施設構成は、コプリー広場の中央館のほかに26の分館を有し、約610万冊の一般図書に加えて約120万冊の貴重書、手稿本などを所蔵する。重要な所蔵資料としては、シェイクスピアの初版本や、ジョン・アダムスの個人コレクションなどがある。
(Wokipediaより一部抜粋)


実際に昼と夜行ってきました。

昼はこんな感じです↓
e0345436_10155327.jpg
そして夜はこんな感じです↓
ちょっと雰囲気が変わりますね

e0345436_10243803.jpg

内装がとてもキレイでおすすめなんですが、写真を取ってよいかわからず今回はとりあえず外観のみ。中身は見てのお楽しみということで。


ボストンは良いところがたくさんあります。






by kaigaiwataihenda | 2016-05-03 10:14 | ボストンの観光地 | Comments(2)