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救急医一斉辞職事件を考える

救急医一斉辞職事件を考える



救急医は他科の医師に比べまとまって辞職とすることが多いです。不思議な感じがしますが、24時間勤務が基本の救急医は、他の医師が辞めるとそのしわ寄せが来ることが多いので、辞職が同時期になってしまいがちです。そのため余裕を持った勤務体系の構築は救急医療をやっていく上で必須です。医師の退職が他の医師に影響するシステムは崩れるときに総くずれになってしまいます。”余裕を持った勤務体系なんて、そんな人手の余裕はない!”という方もいるのですが、病院が閉院になるのであればたしかにそのとおりだと思いますが、大体の大きな総合病院では救急医がいなくなってもなんだかんだでその後も成り足っていますびで、多くの場合システムの問題であることを示唆しています。また、患者さんに影響がないようにするのはとても重要です。

過去の事例です。(全て新聞、webからの情報そのままです。個々の事例は詳しく知らないので、コメントする立場にありませんのであしからず。)これらの事例は、救急医療に本当に頑張って尽くしてきた人達の色々な苦悩や葛藤が、様々な側面から読み取れます。

2016年3月 名古屋大学 救急医9名辞職


2013年 近畿大学 救急医10名辞職(1年間)
2013年 神戸大学 救急医6名辞職


2012年 沖縄南部医療センター 救急医6名辞職



2009年 鳥取大学 救急医4名辞職

これらの背景には全国的な救急医不足が影響していることもあると思います。
救急医は華やかなイメージとともに、社会の中での脆さとも背中合わせであります。。








by kaigaiwataihenda | 2016-11-16 13:00 | 渡米中の日本のこと
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